「府連分裂なんて冗談じゃない」
それどころか、38人も地方議員が離党しては、国政選挙や府知事選や大阪市長選への影響も大きい。選挙日程は立て込んでおり、11年春に地方選、11年12月には大阪市長の任期満了、12年2月には府知事の任期満了、13年夏には参院選があり、衆院議員の任期満了も迫る。先の府連関係者は「近畿地区の衆院比例代表も含め、国会議員関係者の中には、『府連分裂なんて冗談じゃない』と離党勧告に大反対の人もいる」と明かした。
大阪府議会のサイトによると、10年7月26日現在の最大勢力は「大阪維新の会」府議団で27人、次が自民党府議団で25人だ。「維新の会」27人中、二十数人は元自民府議団・自民系会派の府議だ。
「大阪維新の会」府議団の松井一郎幹事長に、自民側の「離党勧告」の動きについて質問すると、「私は気にもならないし、ほかの議員もそのようだ」と話した。10年8月9日には議員団の幹事会があったが、動揺は全くみられなかったという。
「大阪をどう変えるか、どういう政策を実現するか、に日々頭を使っている。府民が大事なのであって、自民党がどうしたこうした、という話には関心ありません」
橋下知事を巡っては、自身は大阪市長選へ転身し、後継候補に9月末に読売テレビを退社する辛坊治郎・解説委員長兼キャスターを擁立するのでは、との憶測も流れている。大阪政界がどう動くのか、しばらく予断を許さないようだ。