ノンアルコールビール戦争勃発 「カロリー、糖質ゼロ」で競争激化

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ノンアルコール市場、2010年は210億円へ

   「アルコール分0.00%」「カロリーゼロ」のビールテイスト飲料を8月3日に売り出したのはアサヒビール。「アサヒ ダブルゼロ」には酵母を使用せず、通常のビール類の製造工程に含まれる発酵の工程がないので、アルコールが全く生成されない。また、麦汁を使用せず、「麦芽エキス」を使用することで、「おいしいカロリーゼロ」を実現した。

   09年に盛り上がりを見せたノンアルコールビール市場。キリンビールの「キリン フリー」は09年4月8日に発売され、当初は年間63万ケースを目標としていたが、売れ行きが好調で5月に160万ケースに変更し、7月下旬に達成。 8月にはさらに250万ケースに上方修正した。

   アサヒビールは「アサヒ ポイントゼロ」を09年9月1日に、サントリーは「サントリー ファインゼロ」を同年9月29日に、サッポロビールは「スーパークリア」を同9月30日に売り出した。健康志向や、飲酒運転の罰則強化が追い風となり、ノンアルコールビール市場は急速に拡大した。

   富士経済によると、アルコール度数が0.00%のビアテイスト飲料(ノンアルコールビール)市場は157億円(出荷ベース)で、2010年は210億円に拡大すると見ている。

   連日の猛暑が続く2010年の夏。引き続きノンアルコールビールが話題になりそうだ。

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