2010年8月4日の債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが前日に比べて0.025%低下して、一時0.995%を付けた。1%の大台を割り込む水準は、03年8月14日以来、7年ぶりのこと。米国景気の不安定さが強まるなかで、国内景気の先行きも不透明なことから、銀行などが安全資産とされる国債を買っている。
長期金利が低下すると、銀行の住宅ローンや企業への新規の貸出金利の低下につながる。住宅金融支援機構の長期・固定型住宅ローン「フラット35」は3日に、8月の適用金利を発表。21年以上35年以下で、提携する取扱金融機関の最低金利は年2.23%となった。これは05年5月以来の低水準。企業向け貸出金利(短期)も年1.2%前後にある。