編集長「サイト上で説明するのでノーコメント」
同ダイアリーの2010年8月2日付日記では、解雇された社員について、「正当なことを要求していた」と主張。社員を代弁して、休みの取得や給料アップ、パワハラの中止を求めていたという。
日記を書いた人も、「辞めようか迷った」。給料は安いとして、財務状況を公開するよう求めている。現在、社内の雰囲気はピリピリしているといい、「こんな状態で面白い記事なんか書けるか」と訴えた。
もっとも、ほかのブログなどでは、山崎恵人編集長の真意が別のところにあったなどして、擁護する声もいくつか出ている。
ライターの松永英明さんは、自らのブログ「絵文録ことのは」で、「GIGAZINE」の求人募集について、「おかしなことを言ってるわけではない」と指摘した。松永さんは、山崎編集長がプライベートを捨てて社畜になれと言っているわけではなく、自己投資として技術を磨いたり、知識を学んだりすることが大切だと言っている、とみる。
また、プログラマーの生越昌己さんは、ブログ「おごちゃんの雑文」で、山崎編集長の訴えを「ベンチャーの悩みそのもの」だとした。ベンチャー企業の創業者なら、「同志」を求めているが、経営者として処遇すれば面倒を抱えてしまうため、自由に能力を発揮できる社員に頑張ってほしかったのでは、との見方を示す。
では、求人記事の真意は、どこにあったのか。
「GIGAZINE」の山崎編集長は、取材に対し、サイト上で説明するとして、「ノーコメント」とだけ答えた。また、社員と告白する匿名ダイアリーの内容についても、ノーコメントとしている。