伊勢丹2年ぶり売上増加 衣料品好調で「神話」は復活するか

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高島屋、大丸松坂屋は高額品が不調だったが

   一方、ほかの大手百貨店の10年7月売上高は、三越が前年同月比9.1%減、高島屋が同1.9%減、大丸が同0.9%減、松坂屋が同2.1%減だった。

   三越は銀座店が改装のため営業面積が狭くなっていたことが影響した。

   高島屋は、高級ブランド品や宝飾品などの高額品が苦戦したが、ファッション商材は好天に恵まれた月後半にかけて動きがよくなり、鞄や靴などの婦人雑貨と子供服が前年を上回った。紳士服はほぼ前年並み、婦人服は前月から改善した。

   大丸松坂屋百貨店も、美術や宝飾品など高額品が不調だった。しかし、強化したヤングとヤングアダルト向け婦人服のクリアランスセールが好調に推移したほか、お中元ギフトの売上が7月に入って回復した。

   かつて伊勢丹のバイヤーは商品の仕入れ能力が高く、どの百貨店も伊勢丹に続けば成功すると考えられ、「伊勢丹神話」と呼ばれていた。その伊勢丹も不況のあおりで長期間にわたって苦戦を強いられたが、ようやく復活の兆しが見えてきた。三越伊勢丹HD広報担当者は、秋物が店頭に揃う9月以降も期待したいと話している。伊勢丹が本格的な復活を遂げれば他店も伊勢丹にならう、「神話」復活の日はそう遠くないのだろうか。

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