最後は「気迫を持って、責任感を持って、、、」と叱咤激励され
また、石破氏は、菅首相が02年に「月刊現代」誌上で発表した「救国的自立外交私案」の中で、「沖縄の海兵隊は、主に新兵の訓練場なので、サイパンやハワイに行っても全体の抑止力には影響がない」と主張したことを「私は、かなり驚いた」と批判。その上で、
「沖縄において、アメリカ海兵隊が果たしている抑止力。これはどのように認識をしているか。これは他の人は答えなくていいです」
と質した。これに対しては、菅首相は「ソ連が崩壊した時代、いろんな時代において、私がそういった発言をいくつかしたことがあったのは事実」などと前置きをした上で、
「私の理解では、海兵隊は一般的に言えば、何かことがあったときに、現地に出かけていって、戦う部隊であると認識している。そういったことで、その存在が、この地域での安全保障における抑止的効果を持っている」
と答弁。これに対して、石破氏は、
「海兵隊の任務は、緊急時に、真っ先に駆けつけて、自国民を救出する。これが第一。1日、数時間の遅れが、決定的に事態を悪くする。だから時間と距離の壁を乗り越えることが大事」
と、海兵隊が1日で到達可能な範囲を地図で示しながら説明していた。
質疑の最後には、
「総理、立場は違いますけどねぇ、私は野党の時の総理は好きでした。本当に、気迫があって、充ち満ちていた。私は、政治主導というのはそういうことだと思っている。総理は、冒頭申し上げたように、ぜひ気迫を持って、責任感を持って、国民に対して、説得をするのが政治家の役割でしょうが」
と、叱咤激励されるという有様だった。
菅首相をめぐっては、翌8月3日の委員会でも、自民党の平沢勝栄衆院議員から「02年のラジオ番組で、君が代斉唱を拒否した」などと指摘され声を荒げて反論するなど、追い込まれているようにも見える。