日本銀行が2010年8月3日に発表した7月の資金供給量(マネタリーベース、月中平均)は、前年同月に比べて6.1%増えて98兆9359億円となった。増加は23か月連続で、伸び率は09年8月(6.1%)以来11か月ぶりの高い水準だった。
日銀券の発行高は、1.0%増えて77兆592億円、貨幣流通高は0.4%減って4兆4979億円となった。一方、当座預金残高は17兆3788億円、39.8%と大幅に増えた。国債や社債などを担保に年0.1%の低金利で3か月間資金を貸し出す新しいオペレーションなどで、日銀が積極的な資金供給を実施したことが背景にある。
なお、マネタリーベースは日銀の当座預金と紙幣・硬貨残高の合計。