観光バスの道路横づけでトラブル
銀座エリアでは、デパートや高級ブランド店ばかりでなく、家電量販店などにも、中国人が大勢訪れている。
ビックカメラによると、有楽町店の免税コーナーには、団体の中国人買い物ツアー客がひっきりなしに訪れる状態だ。
「おいしく炊けると評判の高級炊飯器や、デジタルカメラ、iPodなどが人気ですね。おみやげ用に大量にお買いになって、両手いっぱいに抱えて帰る方がとても多いです」(グループ広報)
中国人観光客の平均購買額は、5万円ほど。中には、カードや現金の札束を用意し、数十万円も払う人もいるという。
銀座の商業団体では最も大きい「銀座通連合会」の事務局長は、こう話す。
「最近、たしかに中国人の方が銀座にお見えになることが多くなりました。個々のお店によって違いますが、かなり売り上げアップになっているようですね。特に、客の入りは、何でもそろっていて、限られた時間で効率的に買い物ができるデパートなどが多いようですよ」
ただ、中国人観光客が増えたことで、トラブルも起きている。
例えば、観光バスを数台連ねて来て、道路に横づけするケースだ。駐車場が不足していることもあるが、エンジンをかけっ放しにしたり、時間通りに戻ってこなかったりすることも多いという。また、団体で歩道いっぱいに歩き、大声を出して話すのも目立つとしている。
事務局長は、「売り上げが厳しい状況で、中国の方が貢献してくれているのも事実です。今後は、ショッピング案内の表示方法を考えるなどして観光客の増加に対応していきたい」と話している。