総務省が2010年7月30日に発表した6月の消費者物価指数(CPI、2005年=100)によると、生鮮食品を除く総合指数は前年同月に比べて1.0%下落して99.3となった。下落は16か月連続。前月との比較では同水準だった。
生鮮食品を含む総合指数は99.7で、前年同月比0.7%の下落。食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合指数は97.2で、同1.5%下落した。
高校授業料の無償化の影響で教育費が下落。ルームエアコンや薄型テレビなど、家具や家事用品、教養娯楽が減った。一方、ガソリン価格など自動車等関連費が上がった。
また、総務省が同日発表した6月の家計調査によると、2人以上世帯の消費支出は1世帯あたり27万6493円で、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年同期に比べて0.5%増加。3か月ぶりに前年を上回った。
前年に落ち込んだ夏のボーナスが増えたことや子ども手当てなどの効果が寄与したと考えられ、海外旅行やiPadの売れ行きが好調だった。エアコンなどの家庭用耐久財もプラスに働いた。