総務省が2010年7月30日に発表した6月の完全失業率(季節調整値)は、前月に比べて0.1ポイント上昇し、5.3%になった。上昇は4か月連続。
完全失業者数は、前年同月に比べて4万人減の344万人。減少は20か月ぶり。このうち、勤務先の人員整理や倒産など、勤め先都合による失業が前年同月比20万人減。自己都合による失業は同8万人増えた。
就業者数は6280万人で同20万人減少した。減少は29か月連続。卸売業や小売業、建設業が減少。医療・福祉などが増加した。
一方、厚生労働省が同日発表した6月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0.02ポイント上昇して0.52倍だった。2か月連続の上昇。医療・福祉で改善したほか、自動車関連をはじめとした製造業での雇用も上向いてきている。
都道府県別の有効求人倍率は、最高が群馬県の0.78倍、最低は沖縄県の0.31倍だった。