住みたいまちNo.1「吉祥寺」が若返り 商業施設続々リニューアル

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「アトレ吉祥寺」「京王吉祥寺駅ビル」もリニューアル

   武蔵野市は「進化するまち『NEXT―吉祥寺』プロジェクト」を2010年3月から進めている。吉祥寺は「住みたいまちナンバーワン」に毎年選ばれていて、その良質な住環境は維持、向上しながら、新たに「安全で歩いて楽しいまち」というコンセプトを設定した。10年かけてJR吉祥寺駅の改良、駅ビルの建て替え、駅周辺通路や広場、市道の整備などを予定している。

   JR吉祥寺駅ビル「アトレ吉祥寺(旧吉祥寺ロンロン)」は10年9月21日、一足先にリニューアルオープンする。7月22日に詳細が発表された。

   1階の食ゾーンには、「吉祥寺ロンロン」時代からおなじみの食料品店など約105店舗、地下1階のファッション、雑貨ゾーン、レストランゾーンには計48店舗、東館(旧エキサイツ館)の生活サポートショップゾーンには計27店舗が入る。全180店舗のうち、81店舗が新店だ。

   吉祥寺駅の顔、大型手芸店「ユザワヤ」が入居していた「京王吉祥寺駅ビル」は現在建て替え中で、新ビルは2014年に完成する予定。建て替えにより閉店したユザワヤは、丸井吉祥寺店の7、8階に移転した。「新ビルがオープンしたら再び出店する」とユザワヤ広報担当者は話している。

   ところで、吉祥寺は若者に人気のあるまちとして知られている。まちの若返りの背景には、もっと若者を取り込もうという狙いがあるのだろうか。武蔵野市吉祥寺まちづくり事務所の担当者は、

「最近は年配の方やベビーカーを押すお母さんなど、若者以外も多いです。若者に特化したまち作りをするのではなく、赤ちゃんからお年寄りまで安全に歩けるまちにするという狙いがあります」

と話していて、若返るのは「建物」だけのようだ。

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