長崎県内に届けられているメガネカイマンはゼロ
ただ、長崎県県央振興局では、
「専門家に問い合わせたところ、『メガネカイマンのように見える』とおっしゃる方もいる」
とし、「アリゲーター科」に属する「メガネカイマン」と呼ばれる南米産のワニの可能性があるという。この地域に、元々メガネカイマンが生息していることは考えられないため、ペットとして買われていたもの逃げ出したか、飼い主が捨てたとの見方もある。
メガネカイマンは、人に危害を加えるおそれのある「特定動物」に指定されており、特定動物を飼うためには、都道府県知事の許可が必要だ。だが、県央保健所によると、現段階で長崎県内に届けられているメガネカイマンはないといい、飼い主を捜すのは難航しそうだ。
地元自治体などでは、ワニが諫早湾に流れ込む「本明川」を登ってくる可能性もあるとして、警戒を強めている。具体的には(1)パトロールを強化(2)11か所に注意を呼びかける看板を設置(3)調整池と川の間に柵を設置(4)5か所に捕獲用のわなを設置、といった対策を行っている。
前出の目撃男性は、NBCのインタビューの中で
「散歩もされんもん(できない)。野生化すれば、人間まで襲うけんが(襲うからね)」
と不安を訴えているものの、現段階の目撃情報は、前出の2件のみだ。