トヨタ自動車やホンダ、日産自動車など自動車大手8社の2010年上期(1月~6月)の世界生産は、合計で前年同期比46.9%増の1098万844台と、全社がプラスを確保し、1000万台を超えた。上期に1000万台を超えたのは、リーマン・ショック直前の08年以来、2年ぶり。
このうち、海外生産は633万3013台。欧米は伸びなかったが、中国の生産増が全体を押し上げた。日産自動車やスズキ、ダイハツ、富士重工業が過去最高を記録した。また、国内生産は464万7831台。北米向けの輸出が好調なうえ、国内販売もエコカー補助金などに支えられて台数を伸ばした。
ただ、下期は9月にエコカーの補助金制度が打ち切りになることや、欧州の財政不安が世界景気を冷え込ませる懸念があり、関係者は影響を心配している。