コンビニオーナー「あっても発覚しにくい」
コンビニでのバイト万引きについては、過去に問題になったことがある。
福岡県内で1994年、コンビニの学生バイトら11人が集団で万引きしたとされ、不起訴になったものの、民事訴訟で店側への賠償金支払いが命じられた。このケースでは、レジ操作で売り上げを消したり、監視カメラの死角を狙って商品を持ち帰ったりしていたという。
今もこうした万引きに悩まされているのか。
東日本のあるコンビニ店オーナーは、次のように話す。
「首都圏などの店では、客の万引きが多く、閉店に追い込まれるところが出ています。このようなケースでは、アルバイトが絡んでいる可能性がありますね。監視カメラが設置されているのも、客とバイト両方に対する意味があると思います」
とはいえ、バイトの場合は、なかなか発覚しにくいという。
「信用して雇っていますので、疑ってかかることはできません。年に2、3回の棚卸しで、品減りが分かることがありますが、だれが万引きしたのか特定するのは難しいです」
バイトの万引きが多いことについては、コンビニ側は否定的だ。
ファミリーマートの広報担当者は、「まったくないとは言えませんが、一概に多いとも言えません」と言う。また、ローソンの広報でも、同様の見解を述べたうえで、「今回のは、その店の事情であって、コンビニすべてがそう見られるのは困ります」と話している。