格安航空会社着陸料「優遇」 成田空港が国際会議で提案へ

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   成田国際空港(NAA)は格安航空会社(LCC)専用のターミナルの新設について、2010年9月にロンドンで開かれるLCCの国際会議で、「割高」といわれる着陸料をLCC向けの新料金に見直し、提案する。

   格安航空の就航をめぐっては、2010年7月5日にジェットスター・アジアが関西国際空港=台湾経由=シンガポールで就航がはじまるなど、誘致が活発化している。成田空港では、将来は全発着枠の約1割をLCCが占めるとみており、ロンドン会議ではLCC各社から就航希望などについて意見交換する予定。2013年春の開業をめざして準備を進める。

「新規就航の場合は5割安」などの案検討

   格安航空専用ターミナルの建設で、成田国際空港は「設置場所や建設費、着陸料などについて、9月のロンドン会議に向けて現在検討中です」(広報室)と話す。

   マレーシアの「エア・アジア」やインドネシアの「ライオン・エア」、シンガポールに本拠地を置く「ジェットスター・アジア」、フィリピンの「セブ・パシフィック」など、アジアを中心としたLCCの利用は増えており、ここ数年で存在感を増してきた。

   LCCの人気は、なんといっても「安い」こと。メジャーな航空会社に比べて、荷物の持ち込み制限が厳しかったり、機内サービスが有料だったり、利用する空港が郊外にあったりと多少の不便があるが、それを差し引いてもなお安い。

   なかでもアジア便は、短い距離を頻繁に往復、あるいは転々と渡り歩けるので、便利に使われている。

   格安航空専用ターミナルの設置にあたり、成田国際空港は「ネックになることは少なくない」(広報室)と語る。

   「割高」とされる成田空港の着陸料もその一つ。現在は期間限定(09年11月~11年3月末)の引き下げ措置で、もっとも安い着陸料で1トンあたり1525円になっているが、LCCに対しては、たとえば「新規就航の場合は5割安」などの案や、LCC専用の料金体系などが検討されている。

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