若者が海に興味を示さない「海離れ」が起きているという。日本海事センターが発表した調査結果では、「海が好き」と答えた人の割合が、若年層になるほど低下していることが分かった。ネット上にも「日焼けが嫌」「フナムシが気持ち悪い」といった書き込みが見られる。
2010年7月15日、日本海事センターが全国の男女1000名を対象に行った「海に関する国民意識調査2010」を発表した。
20代「海に行きたいと思わない」が6割
調査は6月14日から16日にかけてインターネットで実施。「海は好きですか」という質問に対して、30代以上では「好き」という回答が7割以上だったのに対して、20代では66%に止まった。
10代は更に深刻だ。前年の09年調査では「好き」という回答が67%あったのにも関わらず、今回の調査では8ポイント低下して59%。「嫌い」と答えた割合も前回調査の13.2%から増加して14.7%になった。10代が海を嫌う原因は「日焼け」と「(海や砂が)汚い」に集中したといい、日本海事センターは「若年層の海離れ傾向が拡大」としている。
他の調査でも同様の結果が出ている。リサーチ会社のアイシェアが2010年7月初旬に発表した調査結果では「昨年の夏は海に遊びに行きましたか?」という質問に対して、「1度も遊びに行っていない」という回答が30~40代では75~6%に対し、20代は83%。「海に行きたいと思わない」という回答も20代が1番多い61%だった。
実際、ネット上をみると、海が好きではない若者は結構いるようだ。SNSサイト、ミクシィには、「海嫌い」というコミュニティがあり、現在約110名が参加している。