リゾート地で着るような、丈の長いワンピースやスカートが若い女性の間でブームになっている。「風通しがよくて着心地がいい」「体を締め付けず楽ちん」「1枚でコーディネートが決まる」という。
会員190万人、1日のアクセス数が500万PVのファッション通販サイト「夢展望」で、マキシ丈のワンピースとスカートが大ヒット中だ。合わせて95種類あり、マキシ丈はくるぶしが隠れるくらいの長さで、履くと足はほとんど見えない。2009年秋頃からじわじわと売れ始め、10年に人気に火が付き、6月の売上枚数は3月の2倍に膨らんだ。
ミニスカートの売上枚数は低下
「夢展望」で一番人気なのが、バラ柄のマキシワンピース(2980円)で、09年7月~10年6月で1万枚が売れた。同社では1つの型につき年間平均500枚が売れていて、バラ柄のマキシワンピースはその20倍にもなる。
「丈が長いので暑そうに見えますが、風通しがよく、真夏でも着心地がいいです。ふんわりしたシルエットで体を締め付けず、楽ちんだという意見もお客さんから寄せられています」
と夢展望の広報担当者はいう。
「1枚でコーディネートが決まる」という意見もあり、手軽さやコストパフォーマンスの良さも人気のようだ。対照的にミニスカートの売上枚数が低下していて、ミニからマキシに乗り換える傾向が見られるという。
30代にはチェック柄、ブラウン系、モノトーン系
ギャル事情に詳しいSGR「まぁ~さ」さんによると、「着るだけで大人っぽさが出る」などの理由で、09年にギャルの間でマキシ丈がはやりだしたのが発端だという。足を露出しないので、「肌隠しファッション」とも呼ばれている。もとはパリス・ヒルトンやニコール・リッチーといった海外セレブが火付け役で、セレブに憧れるギャルがこぞってまねた。「まぁ~さ」さんは、「2010年はギャル以外の女性に広がってきた」と見る。
20、30歳代女性向けのファッション通販サイト「イマージュネット」でも、マキシ丈のワンピースが売られている。広報担当者は、
「普通のOLさんも買っています。花柄は20歳代には人気がありますが、30歳代にはチェック柄や、ブラウン系、モノトーン系の落ち着いたデザインが売れています」
と話す。
マキシワンピースとおそろいのカゴバッグのセット(4980円)も7月13日に登場した。