全米メディアにモテモテ
にわかには信じられない話だが、全米3大ネットワークのCBSやNBCはこのニュースを報道。オーティス君はCNNをはじめテレビのインタビューに引っ張り出され、「時の人」状態だ。ウォールストリートジャーナル(電子版)やロサンゼルスタイムズといった大手紙にも取り上げられている。
インタビューでキャスターが決まって聞くのは「どうやって次々と交換できたのか」という成功術。だが、これという秘策があったわけではなさそうだ。オーティス君の答えは「とにかく我慢。長時間、長期間クレイグリストを見まくっただけ」。たとえ車やパソコンでも、その人にとって「余計なモノ」であれば売りたいということは必ずあったという。交換する相手の素性は分からない。騙される恐れもある。「粘り強く交渉を重ねて、これなら信用できるという人とやり取りしました」とオーティス君は話す。
ネットを見ると、ツイッターや、ブログサイト「ハフィントンポスト」のコメント欄には「コイツは天才だ」「17歳ですごい」と賞賛する声。一方で、
「本当に賢い子だったら、このことをペラペラ喋らないでしょ」
「2年間で毎日5時間もネットやってたの? バイトすれば(ポルシェの金額より)もっと稼げただろうに」
「ほかの高校生はもっと勉強してるだろ。無駄な時間だ」
といった批判的な書き込みも見られる。オーティス君自身は、物々交換を通してビジネスに興味をもち、「大学に進学したら経営学を専攻したい」と意欲を燃やしている。彼の将来につながる経験となったのなら、決して「無駄な時間」とは言えないだろう。