イオン88円新ビール1000万本突破 ダイエー89円も前年比1.4倍 

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   イオンが1缶(350ml)88円で販売するプライベートブランド(PB)の新ジャンルビールが、発売開始から3週間あまりで、年間目標の7分の1にあたる1000万本を達成した。89円で販売するダイエーや、セブン&アイ・ホールディングスでも不況のあおりで売れているという。

   イオンは、1缶88円の新ジャンルビール「トップバリュ バーリアル」を全国のイオングループのスーパー、ドラッグストア、コンビニエンスストアなど約3000店舗で2010年6月22日に売り出したところ、7月15日までに1000万本を突破した。イオンがPBの新ジャンルビールを売り出したのは、これで2回目。09年7月に「トップバリュ 麦の薫り」(350ml)を100円で販売した。サントリーが製造を請け負い、話題になったが、2010年春に販売を終了。広報担当者は、「生産が追いつかず、安定供給が難しくなったため」と説明する。

本物に近いコク、キレにこだわる

イオンの新ジャンルビール「トップバリュ バーリアル」
イオンの新ジャンルビール「トップバリュ バーリアル」

   新製品の「トップバリュ バーリアル」は、「麦の薫り」よりも1缶あたり12円安くしただけでなく、「いくら安くても、おいしくないと継続して飲んでもらえない」との理由から、味にもこだわったそうだ。

   以前販売していた「麦の薫り」を飲んだお客から、「しっかりとしたコク」や「飲みごたえのあるキレ」が欲しいという要望が寄せられた。そこで、大麦の比率を研究して本物のビールに近いコクを出し、ガス圧を若干高めにして、国産新ジャンルビールに負けないキレを実現。ホップ由来の香りを再現し、コクと香りの両面から本物のビールに近づけたという。イオンが原材料の指定も含め、商品仕様書を作成し、それに基づいて韓国のメーカーが製造している。イオンは、ほかに海外メーカー5社と交渉したが、韓国のメーカーが作った商品が一番、おいしかったそうだ。

   好調な滑り出しに、売上げが伸びる夏に向けて期待が高まり、同社は「新ジャンルビール類でナンバーワンとなる年間7200万缶の売上を目指す」としている。

姉妹サイト