米アップルの多機能情報端末「アイパッド(iPad)」の登場で、電子書籍が徐々に普及するなか、紙の本を電子書籍化する「自炊」を行う人が出てきた。
「自炊」とはネット上での呼称。本を裁断したのち、スキャナーで読み込み、PDFなどのフォーマットにして端末に保存する。私的に読書する限りにおいては、著作権上は問題ないようだ。最近では、ネット上で自炊方法を解説する人や、「自炊支援」のアプリケーションソフトも見られる。
一方で、「自炊」作業をまとめて請け負う業者もいる。書籍1冊のスキャンを100円で行うサービスも登場した。ただ、デジタル化されたデータが不法にネット上にアップされる可能性も否定できず、今後は何らかのルールが必要になりそうだ。