「ダイエット商品」インチキ多い 使用者7割「効果なかった」 

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

楽してやせようという考えが間違い

   ダイエット食品のほかにも、骨盤に巻くだけでやせるというベルト、エクササイズ本やDVD、運動器具などいろいろなものが売られている。

   ダイエット検定資格「ダイエットマスター」の認定機関、日本ダイエットアカデミー協会の福崎昭一会長は、

「通販などで売られているダイエット商品は、売らんがためのいい加減なものが多いです。買う方も買う方で、ダイエット商品で楽してやせようという考え方が間違いです。そんなに簡単にやせられませんから」

といっている。

   福崎さんによると、サプリメントなどのダイエット食品は健康を害する恐れがあり、過去に中国製のやせるお茶を飲んで亡くなった人もいる。3食のうち1、2食を超低カロリー食にする「置き換えダイエット」についても、食事を通常に戻すとすぐに体重が戻る(リバウンド)という問題がある。それだけではない。

「生活していく上で必要なカロリーが得られず、筋肉が落ちます。体重が戻ると体脂肪のみが増加するので、リバウンドした分、どんどん体脂肪が増え、たるんでみっともない体になります。ダイエットを始める前に、どうして太るのか、どうしてやせるのか、といった体の仕組みを学ぶことが近道だと思います」

   また、正しいダイエットを普及、啓発する日本ダイエット肥満研究学会の浅野仁一会長は、エクササイズDVDや運動器具の注意点について、

「1キログラムの体脂肪を燃やすには、フルマラソン(42.195km)を3回半走らなければならないと言われています。エクササイズの直後に体重が減るかもしれませんが、汗をかき水分が減っただけで、体脂肪が減ったわけではありません。それよりも、食事に気をつけて、水中歩行などの筋力を付ける運動を続けるほうがよっぽど効果的だと思います。ただし、DVDにはダイエットに欠かせないモチベーションを上げる効果はあるかもしれませんね」

と指摘している。

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