男性誌「フィギュア付録」で好調 美少女キャラ、エヴァ、ハルヒ・・・

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   雑誌不況で廃刊や休刊が相次ぐなか、フィギュアの付録が付いた男性誌の売れ行きが好調だ。フィギュア欲しさに同じ雑誌を何冊も買う読者もいて、発売から数日で売り切れた雑誌もあるという。

   美少女情報雑誌『電撃G’smagazine』2010年8月号の付録、美少女キャラクター「ねんどろいどぷち かなで」のフィギュアが話題だ。付録欲しさに数十冊まとめ買いし、雑誌を並べた写真をネット上に掲載した男性もいる。

雑誌がオークション定価の2倍にも

   数日で売り切れになった書店もあり、手に入れられなかった人も多いようだ。『電撃G'smagazine』8月号が「Yahoo!オークション」に出品されると入札が相次ぎ、7月13日時点での入札価格は定価の990円を上回る1000円台から2000円台となっている。

   フィギュア付きの男性向け雑誌は最近、増えている。

   男性向けコミック誌『ヤングエース』7月号に、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」に登場する「式波・アスカ・ラングレー」のフィギュアが、6月号には「綾波レイ」のフィギュアが付いていた。フィギュアはクオリティの高さで知られる海洋堂製で、定価は各690円。発行元の角川グループパブリッシング、販売担当者によると、「付録の中でもフィギュア付きの売れ行きはかなり良い」。

   同社は男性向けコミック誌『少年エース』2月号で、アニメ「涼宮ハルヒシリーズ」のキャラクター「朝比奈みくる」のフィギュアを付けた。さらに、アニメ雑誌『ニュータイプ』1月号は同アニメシリーズの「涼宮ハルヒ」のフィギュアが、アニメ雑誌『ザ・スニーカー』2月号は同アニメシリーズの「長門有希」が付録だった。

実売が通常号の2割以上伸びた例も

   角川グループパブリッシングが男性向けコミック誌でフィギュアの付録を始めたのは、およそ3年前から。フィギュア付き雑誌は売れる一方でコストがかかり、販売担当者は「やみくもに付けると痛い目に合う」と言う。

   男性向けコミック誌『チャンピオンREDいちご』VOL20には、連載中のマンガ「あきそら」のアキのフィギュアが付いている。発行元の秋田書店、販売担当者は、

「6月5日の発売日から1週間で、実売が通常号の2割以上伸びました。書店からの問い合わせや注文も多かったので、最終的にはもっと伸びるのではないか」

と期待する。

   同社は『チャンピオンRED』8月号でも「聖痕のクェイサー」のヒロイン・山辺燈のフィギュアを付けた。『チャンピオンRED』で5年前から、『チャンピオンREDいちご』では2年前からフィギュアの付録を付けている。販売担当者は、

「アニメ化するなどの盛り上がるタイミングでフィギュアを付けることが多いです。既存の読者に喜ばれるだけでなく、雑誌が分厚くなるので新しい読者の目を引き、販売につながる効果があります」

と話している。

姉妹サイト