実売が通常号の2割以上伸びた例も
角川グループパブリッシングが男性向けコミック誌でフィギュアの付録を始めたのは、およそ3年前から。フィギュア付き雑誌は売れる一方でコストがかかり、販売担当者は「やみくもに付けると痛い目に合う」と言う。
男性向けコミック誌『チャンピオンREDいちご』VOL20には、連載中のマンガ「あきそら」のアキのフィギュアが付いている。発行元の秋田書店、販売担当者は、
「6月5日の発売日から1週間で、実売が通常号の2割以上伸びました。書店からの問い合わせや注文も多かったので、最終的にはもっと伸びるのではないか」
と期待する。
同社は『チャンピオンRED』8月号でも「聖痕のクェイサー」のヒロイン・山辺燈のフィギュアを付けた。『チャンピオンRED』で5年前から、『チャンピオンREDいちご』では2年前からフィギュアの付録を付けている。販売担当者は、
「アニメ化するなどの盛り上がるタイミングでフィギュアを付けることが多いです。既存の読者に喜ばれるだけでなく、雑誌が分厚くなるので新しい読者の目を引き、販売につながる効果があります」
と話している。