サッカーW杯ドイツ戦7試合と決勝の全8試合を完全予想した占いタコ「パウル君」。世界各国からテレビの出演や取材のオファーが殺到し、日本のマネジメント会社サニーサイドアップもマネジメント契約を結びたいと手を挙げている。
パウル君が「在籍」するドイツのオーバーハウゼン水族館は「今後公の場には出すつもりはない」としているが、サニーサイドアップは諦めてはおらず「前向きに交渉中」という。
サニーサイドアップがマネジメント契約に名乗り
パウル君は英国生まれの2歳。水族館ではドイツと対戦国の国旗を2つの餌箱に付け、そのどちらを選ぶかで勝利チームを占わせたところ8試合全て的中させた。準決勝のドイツ=スペイン戦ではスペインが勝つと予想したため母国ドイツのサポーターは激怒「パエリアにしてしまえ」「サメの水槽に入れろ」などと水族館に批判が殺到。優勝を言い当てたスペインではアイドル的大人気となり、パウル君の安全を守るためサパテロ首相が護衛チームの派遣を申請したり、銅像を作ろう、勲章をあげようなど大騒ぎになった。
世界中からオファーが殺到する中、日本では元日本サッカー代表の中田英寿さんなどが所属するサニーサイドアップがマネジメント契約を結びたいと手を挙げた。2010年7月12日の発表では、
「パウル君の世界的な話題性、注目度に、高い肖像的価値を見出しております」
とし、数日前からオーバーハウゼン水族館の担当者に、日本におけるマネジメントや肖像権等に関する問い合わせをしたと報告。マネジメント契約を結べるように努力するとしている。
しかし、10年7月14日付けで外電が一斉に
「占い業を引退し今後は静かな生活を遅らせたい、と水族館が発表した」
と報じた。CNNの日本語サイトによれば、水族館の報道担当者は、「スーパースター」として注目されてきたパウル君に「静かな引退生活」を送らせてやるべきだと話したという。