小沢一郎「不気味な」沈黙 「次の一手」は連立仕掛け?

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「(代表選)出られない。引っ込みなさい」

   小沢氏と「41年のつき合い」という民主党の渡部恒三・前最高顧問が7月16日に吠えた。正午過ぎ、小沢氏に対し「こそこそやるより自ら立候補したらいい」と促した直後、「いやあ、(立候補は)ない。出られない。引っ込みなさい」と引導を渡した。情報番組「ひるおび!」(TBS系)に生出演した際の発言だ。「出られない」根拠は示さなかったが、「陰でこそこそするのはやめて下さい」と、小沢氏が自身の代わりに「腹心」らを代表選にかつぐ動きにも釘を刺した。

   小沢新党の立ち上げについては、「(小沢氏が議員に渡した金は、小沢氏が個人的に工面したものではなく)党の公認料だと分かってきたし、ほとんどの人はついていきません」とあっさり否定した。さらに、連立工作についても、自民とも公明ともパイプがなくなってきたと指摘し、今回参院選で躍進したみんなの党の渡辺喜美代表とも「連絡がない」と話した。渡部氏の発言は、小沢氏の「次の一手」をことごとく否定した形にもみえる。

   こうした状況について、かつて「小沢氏の懐刀」と称された平野貞夫・元参院議員に質問すると、「代表選をどうするとか、そういう低次元ではないところで小沢さんはいま考えを巡らしているのではないか」との見方を示した。

   平野さんは、今回の参院選期間中の菅直人首相の言動に対し、私見だと断った上で、「消費税を巡る発言の揺れや党首討論での野党党首への逆質問に終始した姿勢」が「与党内だけでなく、与党と野党の信頼関係をもめちゃくちゃにした」と激しく批判する。議会政治の中で「最も大切な」政党同士の信頼関係が失われたことに無自覚な国会議員が多すぎる、とも指摘し、「小沢さんはそこをどう復活させるか、大きな一手を考えているだろう」。

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