「アルカイダ」ネットで英語雑誌 テロリストの新規勧誘目当てか

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テロリスト勧誘進んでいない

   アルカイダ発行の真偽は確認できないが、米国では神経を尖らせているようだ。米CBSのニュースサイトでは、動画でこの雑誌について取り上げた。CBSニュース主任政治顧問のマーク・アンビンダー氏は、当初雑誌が、各種ジハードのサイトに数日間広告バナーを張って宣伝していた事実を指摘。「台所で爆弾を作ろうなどと、まるで料理雑誌」とする一方で、「英語を話す人材を勧誘し、米国内に入り込もうとしている点を政府当局は警戒している」と話した。

   日本貿易振興機構アジア経済研究所で、イスラム情勢に詳しい福田安志氏に聞くと、雑誌は「本物」の可能性が高そうだ。「アルカイダ系のサイトは以前から存在しており、アラビア語で情報発信していました」。最近のアルカイダの活動は、アフガニスタンやパキスタンで以前ほど大きく動いていない。ソマリアやイエメンでは活発化しているが、テロ集団がバラバラに動いている状態で、テロリストの「新規採用」も思うように進んでいないのではと福田氏は推測する。そこで、「英語圏で新たな人材を見つけようと、ネットを利用して勧誘に動いても不思議ではない」と話す。

   誰でも見られるネットではあまりにも目立つとも思えるが、福田氏は、「少しでも採用できれば、と動いたとは考えられます。真剣にとらえた方がよいでしょう」と警鐘を鳴らす。仮にインチキサイトでもウイルスの恐れがあり、本物だとすれば危険極まりない。いずれにしても、近寄らない方が身のためのようだ。

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