国会の側は、「これでも、かなり節約した」との立場
だが、この1700億円という金額が、かなり割高だとの指摘も出ている。例えば住宅ジャーナリストの桜井幸雄さんは、7月14日のテレビ朝日の「やじうまプラス」の中で、事業費が大規模になった理由を、「万が一の災害の際、防災拠点にするとことを考えてのことでは」と推測しながらも、「(民間で)考えられる額の倍」だと指摘している。
だが、国会の側は、「これでも、かなり節約した」との立場のようで、06年6月6日の衆院決算行政監視委員会では、「個人的には実は賛成していない」とする公明党の福島豊衆院議員(当時)が
「どれだけ経費を削減するのかということで努力がなされたのかということが国民に見えないと良くない」
と質したのに対して、事務方は
「結果として落札率は約75%となり、大幅な費用削減が達成された」
などと、逆に落札予定価格の「どんぶり勘定」ぶりを示唆する答弁をしている。
また、新会館は衆院480、参院242の定数にあわせて建設されている。参院選では議員定数の削減を掲げた政党も多く、仮にこれが実現した場合、大量に部屋が余ることになる。新会館をめぐっては、引き続き厳しい目が向けられることになりそうだ。