梅雨の楽しみと言えば、雨上がりに虹に遭遇するチャンスが多いこと。一方で、突如現れて、すぐ消えてしまい、タイミングを逃す人も多い。そこで「虹が見られそう」とメールで知らせるサービスが話題になっている。
気象情報サービス最大手ウェザーニューズ(千葉市)の天気予報サイト「ウェザーニュース」(月額315円)が提供するサービス「虹アラームメール」で、あらかじめ自宅や学校、会社などの場所を登録しておくと、虹が出そうなタイミングでメールが届く。何か所でも登録でき、虹を見たい人はたくさんの場所を登録しておくと遭遇率が高くなる。
梅雨のちょっとした楽しみ
ウェザーニューズは生活に密着した天気予報サービスが人気を呼び、2010年7月現在の会員数は約160万人にのぼる。熱中症になりやすい時、布団干し日より、電車が止まりそうな時、自転車通勤が可能な時などをメールで知らせるサービスもあり、約16万種類にもなる。ちなみに、虹アラームメールは人気ランキングで第2位だ。
ところで、虹が出るタイミングをどうやって予測するのか。
ウェザーニューズの広報担当者は、
「空気中にある水蒸気に太陽光が反射すると虹が現れます。雨が上がり、日が差した時が虹の出る可能性がもっとも高く、そうした条件が揃った時にメールでお知らせします」
と説明。
天気予報のように1、2時間前に虹を予測することはできないが、受信メールを携帯メールにしておけば、リアルタイムに知らせが来るので、屋内にいても虹を見る機会が増えるという。
「梅雨の時期は虹が出る確率が高いということがあり、梅雨のちょっとした楽しみとして、もっと虹を見て欲しいと思います」
「虹なう」ブログ、ツイッターで写真や報告
虹に遭遇するとブログなどに写真を載せる人も多い。都内で09年5月8日午後5時過ぎに巨大な虹が現れて、携帯電話で撮った写真をブログに載せる人が相次いだ。
ブログで語られたキーワードを検索できる「kizashi.jp」によると、虹に関連する記事は、出現の確率が高まる夏に増える傾向にある。この1年間でもっとも多かったのは、09年9月2~9月9日で212件に上る。最近では、10年7月13日、「沖縄離島ブログ」に「綺麗な朝焼けが望め、そしてその朝焼けとともに綺麗な虹が望めました」と書き込まれた。ほかに、「虹をみることができました。それも2重の虹」(7月10日、「どらねこの食餌日記」)、「小さな虹のような物が見える」(7月8日、「空のキャンパス」)などの書き込みもあった。
「ツイッター」でも7月13日、「虹なう」とunimi01さんがつぶやいた。虹の写真も載っている。tellme03さんもこの日、「虹!」とつぶやき、写真を載せ、Asichanさんも「虹!」とつぶやいた。7月12日にはkaminoke3miriさんが「虹!! しかも二本も同時にだ。濃い方の虹はこのあと完全なアーチ型になるのでした」と写真を載せている。