新商品の品切れでチャンスを逃した
ファーストリテイリングが展開する「ユニクロ」の6月の国内売上高(速報)は、既存店ベースで前年同月比5.8%減だった。前年実績を下回るのは2か月ぶりだが、2010年に入って前年を上回った月は2月(1.8%増)と5月(3.1%増)と、調子が上がらない。客数は5.2%の減少。客単価は0.7%減で、7か月連続で前年を割っている。
6月の売上高について同社は、「売れ行きが好調な商品が品切れになってしまったことが原因」という。高機能サマーインナーとして、新たに売り出した女性用の「サラファイン」と男性用の「シルキードライ」がそれで、売り上げを伸ばすチャンスを逃した。
全体的には天候不順などで夏物商品の動きが鈍く、客数が伸び悩んだ。
ニトリの6月の売上高は、既存店ベースで5.8%減。客数は2.8%増えたものの、客単価は5月29日から500品目を15~40%追加値下げしたこともあって、8.3%減った。同社は売上高の減少について、「前年がよすぎたため」と説明している。