高校野球チアリーダー撮影で任意同行 警察の対応にネットで疑問相次ぐ

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「任意同行までされたのは、気の毒」

   これについて、前出の高野連役員は、次のように説明する。

   「球場は、あくまでも野球を見る場所です。チアリーダーを見るために来るのは、問題だと思っています。それを撮影してネット上に無許可で出すなら、肖像権の問題も出てきます」

   こうした騒ぎは、チアリーダーが応援に加わる夏の県大会に1回はあるという。全国大会がある甲子園でも多い、としている。

   チアリーダー好きはいるらしく、2ちゃんねるでは、「高校野球チア」のスレッドが都道府県ごとに立っている。

   その埼玉版では、当人かどうか真偽は不明だが、警察に事情を聞かれたと告白する書き込みが2010年7月13日未明にあった。

   このねらーは、警察から、撮影自体が犯罪ではなく、「目的外入場による不法侵入」と言われたとした。供述調書には、「軽犯罪法違反」と書かれたという。

   しかし、警察ざたになったことには、不満を漏らした。

「そんなこと言い出せば、球場で本を読んでも、太極拳しても、目的外入場で不法侵入で逮捕になっちゃう」

   ねらーは、2ちゃん界隈では有名だったらしく、称賛や非難の対象になっている。12日は、前もって仕事の休みを取って球場へ行ったというが、「いい区切りになった」と引退を明かした。ただ、目的内入場ならいいとして、カメラを持たずに行くとしている。

   日大の板倉宏名誉教授(刑法)によると、目的外入場なら、軽犯罪法の第1条第32号に触れる可能性がある。名前が分からなかったり、逃げる恐れがあったりしなければ、原則逮捕しないといい、処罰されても1000円以上1万円未満の科料になるとした。今回のケースでは、起訴猶予になるのではないかという。

   ただ、警察の対応には、疑問も示す。「チアリーダーの撮影目的だけなら、ちょっと厳しすぎますね。任意同行までされたのは、気の毒です。チアリーダーを見に来てはいけず、野球を見なきゃいけないというのは、変な感じもします」

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