「推薦の話全く聞いてない」
2人は、北海道足寄高校の先輩後輩の間柄だ。「千春は、鈴木先生の(1983年の)衆院初当選のときからずっと応援している」。足寄町の商工会関係者はこう話す。松山氏も政治に関心が強く、2人は結びつきを深めたようだという。
松山氏の立候補は実現するのか。「共同推薦」と名前を挙げられた民主党北海道の関係者は「全く聞いてない」と話した。小林前議員の辞職を受け、党内で候補擁立について検討を続けているが、松山氏の名前は挙がったことがないそうだ。新党大地の関係者も、「まだ鈴木代表の『思い』の段階で、具体化が進んでいる話ではない」と明かした。
一方、自民党北海道連関係者に「松山千春氏の知名度は町村元官房長官にとって脅威ではないか」と質問すると、「まだ確たる話ではないので……」とコメント対象外といった様子だった。「7月中にも候補擁立のめどをつけたい」という共産党北海道委員会も、松山氏擁立構想について「コメントする段階ではない」と素っ気なかった。
松山氏の所属事務所担当者に話を聞くと、7月12日の鈴木代表発言を報じた地元紙報道について松山氏本人に確認をとったところ、初耳だし気にも留めていない様子だったという。補選がある10月にはツアーが予定されているため、担当者は「立候補はありえません」と強調していた。