ポルノ欲しい人は「アンドロイド」買え
このような少々怪しげなアプリが、アップストアで販売されていることには疑問が残る。アイフォーンやアイパッド用のアプリを開発してアップストアで取り扱ってもらうには、アップルの事前審査を通らなければならない。アップルはわいせつな描写やポルノ、暴力、他人を中傷する内容を含むアプリを禁じており、開発者は「性描写やヌード」「酒やタバコ、麻薬の使用または記述」「リアルな暴力描写」など10項目について、コンテンツに登場する頻度を「なし」「一部」「頻繁」の中から選んで回答する。一つでも該当すれば即審査から落ちるわけではないようだが、却下理由として性描写を指摘されるケースもあるようだ。
アップルは2月、突然「セクシー系」アプリを大量に削除した。米アップルCEOのスティーブ・ジョブズ氏はたびたび「ポルノ排除」に言及。4月には、性的なコンテンツの取り扱いに関する顧客からの質問メールに対して、ジョブズ氏と見られる人物が「我々には、アイフォーンからポルノを除外する倫理上の責任があります。ポルノが欲しい人は(グーグルの)「アンドロイド」ケータイを買えばいいでしょう」と返信したと、複数の米メディアが伝えた。
さぞかし、厳格なルールが適応されているかと思うと、実はアイフォーンを使ってアップストアで「sex」と検索しただけで、アダルト物を思わせるアプリが続々と現れた。アプリの説明にも「成人向け、わいせつなテーマ」などと書かれている。アップルによると、6月22日時点でアップストア上のアプリの数は22万5000点以上。日に日に増えるアプリに「ポルノ規制」が追いつかないのか、野放し状態が続いているようだ。