「韓国や中国で日本の歌が盗作された」とされる「疑惑」は決して少なくないが、韓国の人気歌手が、ラジオ番組の中で、自らの代表作が日本の楽曲からの盗用だったことを明らかにした。「盗用だったことが分かったので、日本側に著作権料を払った」などと話しているものの、自分が歌っていた曲が盗用だったことを告白するのは異例だ。
盗用を告白したのは、2010年5月にデビュー20周年を迎えたばかりの人気歌手、イ・スンファンさん。
盗用したのは韓国の作曲家
複数の韓国メディアによると、イさんは、2010年7月1日と8日、民放SBSのラジオ番組「イ・スギョンのパワーFM」に出演。20年以上続いている人気番組で、05年の3000回記念放送では東京・麹町のTOKYO FMのスタジオから韓国に向けて放送するなど、日本ともつながりがある。
イさんは番組の中で、1990年代に発表された自らの代表作「フランダースの犬」について、
「この歌は、(韓国)国内の作曲家の名前で登録されていたが、国内の作曲家が、日本のアニメの主題歌を盗用したものだったことがわかった」
と告白。その上で、
「その後、日本に著作権料を支払ったが、その曲はあまり歌わなくなった」
などと釈明した。