新生ハウステンボス出足好調 空前の龍馬ブームが後押し

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東洋一のアウトレットモール目指す

   HISの支援決定当初、「HISはいつ撤退するか分からない」という疑念が根強かった。佐世保市やHTB側がHISに対し、3年間経営しても黒字化できない場合などは「撤退もあり得る」との条件を認めたためだ。しかし沢田社長は県民球団長崎セインツ(佐世保市)の顧問に就くなど、地元密着色を強めており、「HTBの『顔』として定着してきた」(地元関係者)との声も出るようになった。

   活気づくHTB。しかし、「従来のHTBの延長線上にあるテーマパーク事業だけで再建はできないだろう」(関係者)との見方が強いのも事実。沢田社長が起死回生のため立ち上げを目指すのは「東洋一のアウトレットモール」だ。中国をはじめ海外からの訪日客を呼び込もうとの狙いで、高水準の医療を売りに、海外の富裕層を取り込む「医療観光」も柱としたい考えだ。しかしアウトレットや医療観光の具体策はまだ見えていないのが現状だ。

   ある地元企業は「ある程度の入場者動員はできており、評価はしている。だが中長期的な戦略が不明」と不安をにじませる。集客や収益増の抜本策はいつ見えるのか。注目が集まっている。

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