夏の海外旅行 円高で予約増加 ハワイやアジアに加え欧米も人気復活

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   この夏、海外旅行者が増える見込みだ。近年人気のハワイやアジアなどの近場に加えて、円高でお得感が増している欧州や米国も予約数が伸びている。

   JTBは、夏休み(2010年7月15日~8月31日)に1泊以上の旅行に出かける予定の1200人にアンケートを行い、旅行動向の見通しをまとめた。国内外ともにリーマンショック以前の水準に回復する見込みで、特に海外旅行は前年比8.4%増の244万人と、国内旅行(7412万人、4.0%増)を上回る伸び幅だった。

スイス、ドイツ、フランス周遊ツアーも好評

欧州の人気が復活している(写真はイメージ)
欧州の人気が復活している(写真はイメージ)

   JTB広報担当者は、

「(海外旅行は)行き先や時期によって予約が取りづらい状況で、チャーター便を09年夏よりも増やすなどして、対応しています」

といっている。

   近年人気のハワイ、グアム・サイパン、中国だけでなく、円高効果で欧州も人気が復活している。スイス、ドイツ、フランスなどの観光地を周遊するツアーも好評だ。ほかに、身近な韓国が引き続き人気が高く、「上海万博」が開かれている中国も大きく増加する見込みだ。

   JTB広報担当者は、「好調の背景には円高に加えて、景気の回復基調で消費マインドが戻ってきたことがある」と見る。

   出国ピークは欧州など遠方が8月11日、近場のアジア、グアム・サイパンは8月12日、13日となる見込み。6月25日現在で、海外旅行商品「ルックJTB」の8月7日~15日の予約状況は、ハワイが前年同期比40.1%増、グアム・サイパン79.7%、欧州14.6%、北米77.1%、中国18.3%、アジアも44.6%のそれぞれ増となっている。

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