整備士ら「常駐なし」が裏目?
実は、神戸便の運航でスカイマークは、整備士らを茨城空港に常駐させていない。空港内に事務所を置かず、神戸からの便に同乗した整備士や乗務員が機体整備やチェックイン業務に当たり、また帰りの便で神戸に戻るという方式で、コストを抑えている。就航前日の4月15日に国交省の認可をやっと得たが、茨城県も、認可を得られるように裏で支援したといい、「『常住なし』の身軽さから、路線休止も気軽に決断できたのかも」(茨城県関係者)との恨み節も聞こえる。
同空港には中国の格安航空会社(LCC)、春秋航空が7月下旬から週3回程度、チャーター便を運航することが決まるという明るいニュースが伝えられたばかり。その喜びを吹き飛ばす国内線消滅だが、同県は他のアジア各国の格安航空会社にも誘致交渉を積極化し、巻き返したい考えだ。