「消費税反対」の候補も出現 民主党分裂の印象深まる

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「党の考え方と大幅に違っていない」

   菅首相ら民主党執行部の考えについて、各候補者は、どう考えるか。

   岡部まり氏の選挙事務所に取材すると、スタッフはこう説明した。

「菅さんも、今すぐに消費税を上げるとは言っていません。執行部に反対していることにはなりませんし、何も言ってきていませんよ。出馬会見に小沢さんが同席したのは幹事長だったからで、岡部が『小沢ガールズ』だとは考えてないですね」

   ただ、菅首相の消費税「前向き発言」については、本音も漏らした。「えらいこっちゃな。あんなこと、言いはるかな。有権者は敏感なんですから」

   増税反対と唱えたのは、マスコミや野党が勝手に争点化したため、「やることをせなあかん。今すぐに上げるのは反対。あくまで最後の手段で」と言いたかったからだという。

   小沢系に限らず、ほかの候補者も、消費税争点化には戸惑っている様子だ。

   同じ大阪選挙区から出馬した尾立源幸氏陣営でも、取材に対し、選挙事務所秘書がこう明かした。

「事業仕分け人の一人として、税金のムダを撲滅することに専念しており、まずその使い道を明らかにしないといけません。そのうえで、財源不足なら消費税の議論をするべきです。賛成も反対もしておらず、増税論議はこれからだと考えています。菅さんも、議論するとしか言っていないと思います」

   岡部氏が消費税反対と唱えるなどしていることについて、民主党本部の報道担当者は、こう話す。

「ご本人の考え方だと思いますが、党の考え方と大幅に違っているわけではありません。菅代表が申し上げている通り、消費税を上げるときは、国民の判断を仰ぎます。次の衆院選までには税制の協議を始めるということですので、街頭演説などがマニフェストに沿っていないということはないと考えています」
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