許可なくテレビ出演もできなくなる
小林さんが大会前日に書いたブログ(7月3日)によると、求められた「契約」は次のようなものだったという。「これまで以上に厳しい契約書」で、サインすると「メディアの前でホットドッグを食べることができませんし、彼らの許可なくテレビに出演して、早く食べるパフォーマンスを披露することもできません」。
また、同大会への出場者の中には「それが可能な人もいる」が、「僕の契約書では不可能になっています」ともしており、「僕の優勝や、出場自体を拒んでいるようにさえ思ってしまう」と激しく反発している。
一方、大会を運営する団体「メジャー・リーグ・イーティング」は、CNN(ウェブ版、7月5日)に対し、「我々もファンも彼の出場を望んでいた」と小林さんの説得に全力を挙げていたことを強調し、「(逮捕は)不運なことだ」とコメントした。また、「NYデイリー・ニュースコム」(7月4日)によると、「主催者側」は、「契約書は以前の年と変わっていない。なぜ小林氏が契約を躊躇するのか理解できない」と答えており、小林さんの主張とは全く異なる内容となっている。
ネイサンズとメジャー・リーグ・イーティングのサイトには、7月5日現在、小林さんの逮捕に関する記述は見当たらない。
AP通信の逮捕映像では、米国のジョーイさんが優勝した後、小林さんが取り押さえられる場面では、小林さんに向けられたものかどうかは不明だが、「USA、USA」の連呼も響いていた。