日本郵政グループの郵便事業会社は、2010年7月1日に日本通運のペリカン便との統合をきっかけに発生した「ゆうパック」の配達の遅れについて、4日までの合計で26万個に上ることを明らかにした。正常化にはなお数日かかるとしている。
ゆうパックは、日本郵便と日本通運の共同出資会社であるJPエクスプレスがこれまで手がけてきたペリカン便の事業を、日通からの出向者など4100人を集配拠点などで引き継いで再出発した。
しかし、取扱物数の増加によって一部業務の不慣れなどより遅れが発生し、半日から2日の遅れが発生した。原因は、荷物を仕分ける機械の仕様が「ゆうパック」と「ペリカン便」とで異なっていたことで操作ミスが起こったとしている。
こうした問題は東名阪10か所の集配拠点で発生。なかでも千葉西(千葉県習志野市)と小牧(愛知県小牧市)、大阪南港(大阪市住之江区)の3か所の集配拠点を経由する荷物の遅れが続いているが、「5日には、小牧が改善され、動き出しました」(広報部)と話している。