メガバンクが狙う「超富裕層」 一体どんな人たちなのか

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弁護士、医者、なかでも企業オーナー…

   HSBCで、「超」富裕層にあたるのが「HSBCプライベートバンク」。この口座の利用者には専任のプライベートバンカーがつき、株式の取り次ぎや投資信託から仕組み預金、ヘッジファンド、不動産投資まで、融資を含め面倒を見ている。

   利用者について、HSBCは「仕事で海外勤務が長かった方や、自分で資産運用を研究しながら投資している方が少なくないですね」と話すが、プライバシーにも気を遣うので、なかなか顔は見えづらいという。

   2006年5月に開業した三菱UFJメリルリンチPB証券もその名にあるように、米メリルリンチと組んだ。「超」富裕層向けの資産運用を手がける証券会社だ。

   同証券の顧客は資産1億円以上が対象で、2万人超が利用している。東京・日本橋と名古屋、大阪、福岡に拠点を設けており、そこからアポイントを入れて顧客の元へ出向く。昔からの資産家や弁護士、医者、なかでも企業オーナーや上場企業などの役員が多いという。

「市場の先行きが不透明なこともあってか、どちらかというとあまりリスクをとって積極的という感じではないですね」(広報部)

   三菱UFJメリルリンチPB証券の「ワールド・ウェルス・レポート」によると、2009年の日本の、保有資産100万ドル以上(約9000万円)の富裕層人口は、前年と比べて20.8%増加して165万人になった。経済が低調ななかでも、資産を増やしている人がいる。

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