メガバンクが狙う「超富裕層」 一体どんな人たちなのか

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   三井住友フィナンシャルグループは、傘下の三井住友銀行と日興コーディアル証券、英証券大手のバークレイズと組んで、本格的なプライベート・バンキング(PB)事業に乗り出す。三井住友銀行が50.1%、バークレイズの子会社が49.9%を出資する合弁会社を設立、営業を開始する。

   その対象となるのは、資産5億円以上の「超」富裕層だという。いったい、どんな人が利用するのだろう。

PBは外資系に「一日の長」あり

   三井住友銀行(SMBC)とバークレイズが共同出資して設立した「SMBCバークレイズ・ウエルス・サービス」は、「バークレイズが海外のPB業務で培ってきたノウハウを、日本向けにアレンジして生かしていく」(広報部)ための会社だ。

   「これまでの富裕層取引は事業承継などをメーンにしていたが、それを資産運用の視点から新たな取引につなげていく」とし、バークレイズが有するノウハウとグローバルリサーチ力、商品開発力などを、日興コーディアル証券内に置いた「SMBCバークレイズ・ウェルス部」を通じてSMBCと日興がサービスを提供していく。

   PBというと、外資系金融機関に「一日の長」がある。取り扱う金融商品や、長く世界中で取引しているのでマーケット情報も豊富で、さまざまな投資商品をアレンジする能力が高いとされる。

   香港上海銀行やHSBC証券などを傘下にもつ英HSBCグループは日本で、マス富裕層(資産1000万円以上)を対象とする「HSBCプレミア」と、3億円以上が対象の「HSBCプライベートバンク」を展開する。1000万円以下は利用できないという徹底した富裕層狙い。東京・赤坂や広尾、丸の内のほか、横浜、神戸などに出店。来店する際は予約が必要で、ゆったりした、落ち着いた雰囲気で資産運用などの相談ができる。

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