首相夫人「異例」の選挙応援 「出たがり」なのか人気なのか

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   菅直人首相の伸子夫人(64)が応援演説組に参入し、民主党サイトの「党幹部活動」にも夫人の名前と演説日程が登場した。首相夫人の「弁士」は異例だが、経験は豊富で、手慣れているという。もっとも、候補者側から「是非に」と要請があったわけでもないらしい。「与党の過半数割れ」もささやかれる中、起爆剤となるのだろうか。

   「7月2日 菅直人代表夫人 12時10分メド 香川 丸亀町商店街~」。民主党のサイトで党役員らの街頭演説予定を知らせる2日の「党幹部活動」欄には、伸子夫人の予定が4件掲載されていた。伸子夫人の予定は、1日から登場した。

政治好きで「和製ヒラリー」の異名も

   伸子夫人は7月1日、愛知県安城市でマイクを握り、首相夫人としての「応援演説デビュー」を果たした。「首相夫人の応援演説は異例」と2日付読売新聞などが報じた。夫人は「民主党はまだ仮設住宅」「もうしばらく住んで欲しい」などと訴えた。

   各種報道によると、「政治好きで『出たがり』だが、社交的で人気がある」と評される伸子夫人は、「和製ヒラリー」との異名もある。選挙戦中盤になっての「首相夫人投入」は、どんな意図があるのだろうか。

   民主党本部の報道担当によると、「特別なことをしている意識はない」。伸子夫人は、以前も各種選挙で応援演説に立っていた。07年の参院選でも、鳩山由紀夫・前首相の幸夫人らと「Oh! 勝ってレディース」を名乗り、応援演説で全国を回った。今回、肩書きが「首相夫人」になったことでマスコミに注目されただけ、という訳だ。

   党サイトの「党幹部活動」に夫人の予定が載っていることについては、過去の選挙でも民主党へ入党前の田中真紀子・元外相の応援演説予定を掲載するなど「幹部以外でも関心を集めそうな人の予定は載せていた」。選挙戦中盤からの参加は、6月28日(日本時間)に閉幕したサミット(カナダ)同行との関係だそうだ。

   演説慣れしているという伸子夫人。演説はうまいのか。民主党のある東京都議の事務所関係者に話を聞くと、「何度も演説を聞いてますが、はっきりものを言ってくれて気持ちがいい話をされますよ」。ズバリとした物言いだが、「決して上から目線ではなく、人を大事にする感じが伝わってきます」とベタぼめだ。

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