東京地検は2010年7月1日、定例会見で出資法違反(業としての高金利、ヤミ金)事件に関する判決の近況を公表した。09年5月から12月の間に同地検刑事部が公判請求し、10年3月までに判決が出たヤミ金事件についてまとめた。
起訴された40人の従業員についてみると、全員が懲役刑(執行猶予付き含む)に加え罰金も合わせて科せられ(併科され)、有罪となった。罰金額は、20万円から600万円だった。大谷晃大・刑事部長は「単なる従業員に罰金を併科するのは、高金利事案以外では珍しく、裁判所の厳しい姿勢が表れている」と分析した。経営者19人も全員有罪で罰金が併科され、罰金額は100万円から2400万円だった。