iPhone 4持ち方で電波障害 利用者になぜ説明しないのか

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ウェブサイトに「公式発表」出さず

   ブログメディア「ギズモード」では、読者が電波受信障害について米アップルのスティーブ・ジョブズCEO(最高経営責任者)にメールで問い合わせた様子を記事にしている。「アイフォーンの(本体両側にある)金属バンド部分を持つと、電波が受信できなくなる。解決方法を教えてほしい」という要望に、6月24日付のジョブズCEOからの返信には、「そのような持ち方を避けてください」とあった。差出人がジョブズCEO本人である確証はないが、これまでもユーザーからのメールに手短ながら回答していると言われている。

   米アップル社のウェブサイトには、この件に関する公式コメントは日本時間6月29日現在出ていない。アップルジャパンに問い合わせると、本社が「声明」という形で米メディアに回答している文章を提供してくれた。それによると、電話機の特定部分を握ると、アンテナの場所によっては電波の受信状態が悪くなるのはどのような携帯電話にも起こりうると前置きしつつ、「(本体側面の)金属バンドにある黒い線状の部分の両側を隠さないように(電話機の)左下の隅を握らないか、(アイフォーン4用の)ケースをお使いください」とあった。「黒い線」がアンテナと思われる。要するに、持ち方を変えれば電波は入り、問題ないというわけだ。

   実に単純な解決法のようだが、これなら「公式発表」にしても差し支えなさそうだし、ウェブサイトで周知した方がユーザーにとって親切ではないだろうか。握られやすそうな位置にアンテナを組み込んだ「設計」にも、疑問が残る。発売3日で販売数170万台を突破したアイフォーン4だが、利用者へのアフターケアを誤ると大きな問題になりかねない。

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