ベビー用紙おむつ「性能」競争 決め手は「素材」

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おむつから受けるストレスを解消

   次々と新しい技術を投入してきた乳幼児用紙おむつだが、最近注目されているのが、「素材」へのこだわりだ。これまでは形状やデザイン、機能性も母親がストレスなく、簡単に乳幼児のおむつ替えができることに注力してきた。

   そして、開発への考え方を「赤ちゃん目線」に転換し、赤ちゃんがおむつから受けるストレスの解消を狙いに、商品化がはじまった。

   ユニチャームが6月から西日本地区で販売を開始した「ムーニー パンツ下着仕立て」は、新素材に布地のようにやわらかく伸びる「ソフトレッチ」を導入した。従来の不織布素材と比べて2倍以上の伸縮性がある素材を使っているのが特徴で、同社のパンツタイプのおむつはこれまで、赤ちゃんのおなか周りを締め付けるゴムが入っていたが、新素材ソフトレッチはゴムの一部を使用するだけで身体を締め付けていたおなか周りのゴムを使わないよう構造を工夫した。

   また素材に、布地のようにやわらかな、なめらかな素材を使用したことで、肌への刺激を抑えて快適性が増して、動きもフィット感も「下着」のようなはき心地が得られるという。

   また、「パンパース」を展開するP&Gは、穴あきメッシュの表面シートや360度の通気性、弱酸性の吸収層の3点にこだわった素材を開発。「パンパース史上最高のおむつ」に位置付け、2010年2月下旬に売り出した。

   大王製紙が3月下旬に発売した「GOO.Nプレミアム 天使の産着」は、おむつの外側のバックシートに天然コットンを配合した素材を採用。赤ちゃんお肌にふれるトップシートには天然ビタミンEを、従来品の「はじめての肌着」よりも2倍プラスするなど、「肌へのやさしさ」にこだわった。

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