唾液でがん検出 慶應大が開発

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   慶應義塾大学先端生命科学研究所は2010年6月28日、唾液(だえき)検査でがんを発見する新技術を米カリフォルニア大学ロサンゼルス校との共同研究で開発したと発表した。口腔(こうくう)がん、乳がん、膵臓(すいぞう)がんが対象で、それぞれ80%、95%、99%の精度で発見できるという。

   口腔がんや膵臓がんは、発見時にはすでに進行していることが多く、生存率の低いがんとされている。また、口腔がんには「マーカー」と呼ばれる診断の指標となる物質は見つかっておらず、膵臓ではそれがあるものの、膵臓以外の疾患でも異常値を示す可能性がある。

   同研究所は計215人の唾液サンプルを解析し、検出された約500種類の代謝物のうち54物質にがん患者と健常者の間で違いがあることを発見した。

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