トヨタの章男社長は1億円に届かず
まだある。キャラクター商品やアミューズメントパークの運営で知られるサンリオは、辻信太郎社長が1億500万円の報酬を受け取った。辻社長も、1960年8月に設立した山梨シルクセンター(現サンリオ)から、じつに半世紀をかけて1部上場企業に育ててきたことになる。
積極的なM&Aを展開して総合フードサービス企業に伸し上がった、居酒屋チェーンなどのコロワイドの蔵人金男会長兼社長の報酬は1億3400万円だった。
いまや従業員5133人を抱える制御機器や健康機器メーカーに成長したオムロンの創業者、立石義雄会長は1億400万円を受け取った。オムロンでは作田久雄社長も1億700万円を受け取った。同社の役員報酬は基本報酬と賞与の合算だが、賞与が多かった分、立石会長を上回った。実弟の立石文雄副社長は1億円には届かなかった。
一方、注目されたトヨタ自動車の創業家、豊田章男社長の報酬は、1億円には届かなかった。トヨタが6月25日に開示した有価証券報告書によると、張富士夫会長の報酬が1億3200万円で最高。渡辺捷昭副会長が1億1400万円、岡本一雄副会長が1億800万円、稲葉取締役が1億2400万円だった。
09年6月に就任して、いきなり米国などの大規模リコール問題で試練に立たされた豊田社長だったが、名前はなかった。