国の債務超過額317兆円 国債発行かさむ

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   日本の2008年度の「債務超過額」が前年度に比べて34兆6910億円増えて、317兆4370億円に上ることが、財務省の「国の財務書類」でわかった。財務省が08年度末時点の国の資産と負債の状況について、貸借対照表を使って企業会計のようにまとめ、2010年6月25日に公表した。負債が増えたのは、国債の増発などのためだ。

   資産は07年度末から30兆2690億円減って、664兆7620億円。円高による外貨建て資産が目減りしたことで、現金・預金が8兆2360億円減の23兆6670億円、有価証券が5兆4090億円減の99兆3100億円となった。政府系の住宅金融支援機構などへの貸付金も27兆1780億円減って、162兆9950億円となった。

   負債は同4兆4220億円膨らんで、982兆2000億円となった。政府の借金にあたる政府短期証券は15兆4360億円増えて88兆4830億円となったほか、国債などの公債は5兆5610億円増の681兆2500億円となった。

   また、独立行政法人や特殊法人を含めた「連結」ベースでは、資産が772兆350億円、負債が1086兆2950億円で、負債額が1000兆円を超えた。債務超過額は314兆2590億円だった。

   政府は景気対策などのため、09年度も国債を増発している。国の債務超過額がさらに膨らんでいると思われる。

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