「ブラよろ」佐藤秀峰が動画で告白 「巻末コメント自由に書けない」

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   人気漫画家の佐藤秀峰さんが、マンガ雑誌の巻末コメントを書かないのはなぜかとTwitter(ツイッター)で質問され、素っ気ない対応をしたためネットで騒ぎになった。これを受けて、佐藤さんは自身が登場する動画が投稿サイト「ユーチューブ」などにアップされた。そこで、騒動の背景や発言の真意を説明している。

   佐藤さんは現在、「ビックコミックスピリッツ」で大人気マンガ「新ブラックジャックによろしく」を連載中。同誌は巻末に作者のコメントを毎回掲載しているが佐藤さんのコメントだけが掲載されていなかった。

「ダサ。」で盛り上がってくれれば…

   今回の騒動は2010年6月18日、「ツイッター」でなぜマンガ雑誌の巻末でコメントをしないのか、と質問されたのがきっかけ。佐藤さんは「僕は思考停止しなかっただけ」と回答。その意味を聞かれると、「自分で考えれば?」と突っぱねた。質問者は、読者サービスの手間は惜しむべきではなく、無償でコメントするのがイヤならば編集部と交渉すればいい、と続けた。

   そして、きちんと回答が得られなかったとし、「質問したのですがムダでしたね」とつぶやくと、佐藤さんは「ダサ。」とだけ返答した。こうしたやりとりにネットでは、読者の質問にきちんと答えないのはおかしい、との非難が出た。

   質問した人は「一般人」とされていたが、実はマンガ評論家の新保信長さんであることもわかった。

   佐藤さんは今回の騒動について、動画を通じて説明している。取材・撮影したのはネット放送チームの「東京放送部」。なぜ「ダサ。」などと素っ気ないつぶやきを「ツイッター」でしたのかについて、

「(質問が)ダサイなぁ、と思ったんでお伝えしようかと思った。それで皆、盛り上がってくれればいいんじゃぁないか、というか…」

と答えた。

   マンガ誌の巻末でコメントを書かないことについてはおおむねこんな風に答えている。

「以前は書いていたのだが、仕事ではないためギャラは発生せず、もともと書く義理がない。それに、編集部からは自由に書いてくださいと言われているが、制約があるのが現状。前に友人の結婚を祝福するコメントを書いたところ、編集部からその友人はどんな人物なのかチェックが入った。なぜそんなに詮索されなければならないのか疑問に思った」

「じゃぁ、連載を辞めればいいんですか!?」

   編集部からは、

「コメントがある雑誌だということが分かった上で連載を始めたんだから、君は書く義務がある」

と言われたそうで、

「じゃぁ、連載を辞めればいいんですか!?」

と返したところ、巻末コメントを書かなくてよくなったのだという。「ブラよろ」は約8年間続いていて近々連載が終了するが、その最終話にもコメントは出さないそうだ。

   今回の騒動のきっかけを作った新保さんについては、

「僕もそうですけど、こんなふうに(ツイッターのつぶやきで)自分のことを取り上げられると思ってなかったから、たぶんあの方もビックリしていますよね。みんな見ていると、こんなこと(騒動)があるということで…」

と話している。

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