「親子の楽しい会話増えました」
アソビグリコの「ファン」もできた。大阪在住で5歳と3歳の娘を持つ母親は、パズルで遊ぶことが多いと話す。5歳の姉がつくりあげると、妹は「どうやってやるの」と尋ね、母親や姉が教えるそうだ。「だるま落としは、すぐ失敗します。でも1回でもできると大喜び。それを見て私も『できたね』とほめてあげて、楽しい会話が増えました」と母親は話す。
シンプルなおもちゃなので、幼い子どもとも一緒に遊べるのが魅力のようだ。この姉妹は、かえるの「ギロ」(打楽器の一種)とカスタネットの二種類のおもちゃを鳴らしながら、「カエルの歌」を歌う。「私も一緒に『カエルのうたがー』って歌ったりしますよ」と母親。自身も、子どもの頃に遊んだ木製の積み木やコマを思い出して懐かしくなるという。
グリコの河瀬氏はドイツを訪れた際、子どもたちが木製のおもちゃを長く大事に使い、時には子ども同士がおもちゃを交換してまた使う習慣を知った。日本の子どもたちにも、おもちゃを使い捨てずに大事に遊んでほしい。アソビグリコにはそんな思いを込めたと話した。